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これから私たちが取り組んでいくことは・・・


3月16日、スタッフ全員が集まって、2017年度のともにネット全体会議をもった。午前はこの一年間のともにネットの取り組みを総括し、午後は2018年度の取り組みについて確認をしたが、残りの時間で私から「ともにネットの理念を一人ひとりのものに~向こう三年間の取り組み課題は~」を話させてもらった。

今回はあまり話してこなかったNPO法人の意味と立ち位置について、立ち上げる時に地域の様々な人の応援を受けてきたこと、障害の社会モデルとからめての、ともにネットの基本理念をおさえ直してほしいこと、私たちの仕事は社会の価値観を変えていくという社会的な運動の側面をもっており、そこにかかわる私たちの存在意義にプライドをもとうと話させてもらったが、どのように受け止めてくれただろうか。

地域で暮らし続けることが難しくなっているケースが後をたたない状況が続いている。一方支援者不足は輪をかけたような厳しさに陥っている。そのような中でも入所施設に送り込まない踏ん張りができるかどうかが問われている。知的障害者の重度訪問介護の活用による暮らしの支援、グループホームで暮らしたい人の365日の支援体制などなど、やらなくてはならない課題が山積している。スタッフが腰を据えて、これらの課題に立ち向かえるように、ゆとりある働き方ができるように条件を整え、人の確保をしていくことなどは私の責務となる。

懇親会のあとで、一人のスタッフから「藤内さんたちが経験してきた厳しさとかが実感としてつかめない。自分はどこかふわふわしてる感じがする。何をやったらわかるでしょうか」と問いかけられた。ともにネットをはじめて、最初の二年は行政の補助金(支援費)など一切なく、支援費制度が始まった年は64%が制度に依存した収入だったのが、今や96%を制度に依存している。スタッフの大半は制度の中での制度利用者との付き合いとなっている。入所施設の利用者の自主事業としての外出支援の中で入所施設を垣間見ることも少なくなっている。「昔はこうだった」という話ではなく、今頑張っている、頑張ろうとしているスタッフに何を伝えていくのか、伝えていけるのか、あらためて私にも大きな宿題が課せられた日となった。

もう少し!

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