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生活をまわしていくには・・・


3月末に入所施設を出てアパートでの自立生活をはじめたMさん、昼は生活介護に通所し、ヘルパーや訪問看護や権利擁護センターなど様々な人の支援の輪の中で暮らしをはじめた。ともにネットも「なんでも相談いるおーる」が計画相談、地域移行支援・地域定着支援で関わってきた。しかし、このような場合、だれが彼の生活全体をみながら支援の調整をしていくのかが現実問題としても問われている。

重度訪問介護で作業所以外は24hヘルパーが入っているAさんの場合は、ヘルパーの中でAさんが信頼をおくヘルパーが生活のまわしの中心を担っている。

しかし、Mさんのようにいろんな事業所が関わっているとき、しかもヘルパー事業所も複数が関わるとき、生活のまわし(毎日の食事をどうするか、日常的なお金の管理などなど)をそれぞれが担う支援の時間帯だけでなく、「つなぐ役割」がどうしても必要になってくる。大枠ではサービス等利用計画の相談支援専門員が担うということになるのだろうが、毎日の具体的な支援をつなぐ役割となると実際に日常の支援を行う誰かが担ったほうが自然ではある。しかし、それは当然ながら与えられたサポート時間「外」の支援となることが多くなってしまう。

 実は多くのところで、この辺が一人暮らしの人を支える大きな課題となっているように思う。計画があればうまくまわっていくというほど、人の暮らしは機械的ではない。地域移行支援でかなりの時間付き合ってきた経過から「いるおーる」が今は関わっているが、ずっとボランティア的な関わりでよいわけがない。では誰が?!

本人と話をして、様子をみながら日常の支援を調整していくコーディネートヘルプの時間がヘルパーの重要な役割としてもあることが認められていく必要があると思う。

         怒り草ではなく、イカリソウです

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